今日の夜ご飯もう一人行っていい?

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わり携帯見てなかった
全然おっけー

じゃよろしく

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てか誰?三治郎?






だってば


兵ちゃんのおさななじみ?


そう


なついな!なんでまた?


昨日から僕ん家に居候することになった





ピピピピピピピピピピピピピピ!


「なんだよいちいち電話かけるなよ」
『かけるだろ!え、なに、どういうこと?!』
「メールに書いたことが全部だよ」
『詳しく説明しろよ!』
「めんどくさいな……が弟の受験の邪魔になんないように家出てきて以下省略」
『え、何て?』
「もう言わない」
『ちょっ……最後何つった?!最後よくわかんなかった!』
「メールと同じって意味だよ馬鹿が!」
『あ、そーなの?じゃいーや』
「(ほんとうざいなこいつ)」
『てか清八に四人分頼んじゃったぜ。しくった。って大食いだったっけ』
「いやたぶん僕より少ないくらい」
『兵ちゃん見かけによらず食うから物差しになんないんですけど』
「てか今日何なの?夕ご飯」
『鍋!』
「じゃあどうにでもなるじゃん」
『そか』
「僕ともう家にいるけど何時頃そっち行けばいい?」
『あー六時にはできるからそんぐらいでいいよ』
「了解。こっちも何か軽いもん作ってくから」
『さんきゅー!じゃ、またあとで』
「じゃーね」

ピッ

「あれ話し終わっちゃった?」
「うん。六時に来いだって。なんで?」
「挨拶しようと思ったのに」
「向こう行ってからでいいだろ」
「そっか。いやあ加藤とかめっちゃ懐かしいー。中学以来だ」
「団蔵ちゃんと覚えてたよ。よかったね」
「忘れられてたら泣くよ。結構仲良くしてたのに」
「そりゃそうだね。ホッケ焼けた?」
「うん」
「あとサラダ作って持ってくから。お盆用意しといて」
「はーい」
「てかおまえ荷物の整理終わったの?」
「うん。半日かけたら終わった」
「そう」


「笹山と加藤ってよくご飯一緒に食べるの?」
「月二くらいだけど」
「いいなあ」
「何が」
「ずっと仲良しな人わたしも欲しかった」
「……あっそ」




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